組込/ハードウェア

【組込Linuxボード】Dragon Board 410cを動かしてみた

Dragon Board 410cとはスマホのCPUでお馴染みのSnapdragonを搭載している安価な組み込みボードです。

要は流行りのraspberry piみたいなヤツです。

 

この記事で解決できること

  • Dragon Board 410cの動かし方が分かる。

ひとりごと

2016年秋頃、雑誌interfaceでdragonboard410cが紹介されてて、64bitいいなぁ…と思うも業務多忙につき購入見送り。最近業務が落ち着いたので2年のブランクを経て久々に組み込みLinuxを再開してみることに。

去年断捨離で色々捨ててしまいましたがラズパイ1、アルテラDE0-nano-SoCが残っておりBSPをインストールして遊んでいたらふと、dragonboard410cのことを思い出しました。

CortexA9もいいが、そろそろCortexA53も手を出すか、ということでUSのArrowでボード購入。頼んで4日ぐらいできました。

概要

chip one stopのサイトの冒頭に書かれた紹介文を抜粋し、気になるキーワードを水色にしてみました。追々これらを深く掘っていきます。

96Boards™仕様に基づくDragonBoard™ 410cは、32ビットと64ビットの動作が可能なコア当たり 最大1.2GHzのクロック速度のクアッドコアARM® Cortex™A53を備えたQualcomm® Snapdragon™ 410プロセッサを搭載しています。

DragonBoard™ 410cは、Android、Linux、Windows 10 IoT Coreをサポートし、高度な処理能力や、無線LAN、Bluetooth、GPSの全てを クレジットカードサイズのボードに搭載して提供しています。

また、Adreno™306 GPUにより、最大13 MPのカメラをサポートする統合されたISPや、 H.264(AVC)による1080p HDビデオキャプチャや再生等、マルチメディアを含む豊富な機能をサポートするように設計されています。

また、IoT市場向けのコアテクノロジーであるWLAN、Bluetooth、GPSを搭載していることで、スマートフォン同様の無線機能により 広範囲のアプリケーションに応用できます。

・1個からの小口販売対応はこちらから ・量産対応及び、Snapdragon™410プロセッサ組み込みに対する技術サポート等は、アロー・エレクトロニクス・ジャパンにて対応 96Boards™(http://www.96Boards.org)は、ソフトウェア、メーカー、組込系OEMコミュニティに サービス提供を意図してリナロ(Linaro™)が主催する32ビットおよび64ビットの ARM®オープンプラットフォームです。

とりあえず動かしてみました

箱がカッコいい…(すぐ捨てるけど)。配色が好みです。薄グリーン水色みたいな感じ?


HDMIモニタ、キーボード、無線マウスを繋ぎ、電源投入。ちなみに電源はアイコー電子 スイッチングACアダプター 12V/2A DC2.1mmプラグ AKA-12020U[スイッチサイエンス] PL03BからEIAJ3に変換するケーブル(オス)が必要です。12Vってすごいですね。ノートPCかよ。

[スイッチサイエンス] PL03BからEIAJ3に変換するケーブル(オス)は品切れ中。

ちなみに初期状態でeMMC(ROM)にはAndroid5.1(Lolipop)が書かれていて、電源入れてしばらくするとHDMIモニタにAndroidの画面が表示されます。

GMS認証(Google Mobile Service認証)がとられていないため、簡素な感じです(画面を撮影するの忘れた)。

Wi-FiとBluetoothをONにするとLEDが点灯します。Blueが目に優しくない感じ。

専用ケースも買ってみました。各種インタフェースの口がちゃんと開いており良い感じ。

AllJoynとは?

シングルボードコンピュータ「DragonBoard」がおもしろい3つの理由という記事を読み、AllJoynというキーワードを発見。

AllJoynとは機器間の相互接続フレームワークだそうです。いわゆるM2M(machine to machine)の走りと思います。

2009年頃、Qualcommの子会社Qualcomm Innovation Center(QuIC)がAllJoynを開発し、Linux Foundationの下部組織であるAllseen Alianceが監督していました。マイクロソフト、クアルコム、エレクトロラックスが主要メンバーです。

その一方でインテル、サムスン、デルが主要メンバーとなりOIS(Open Interconnect Consortium)が設立されIoTivityを推進。

IoTの規格争奪戦って感じですね。

OCFとAllSeen Allianceの合併によると、2016年にOISOCF(Open Connectivity Foundation)に改名し、Allseen Alianceが吸収されました。その結果、OCFAllJoynIoTivity、2つのオープンソースプロジェクトをメンテすることになりました。

AllJoynはOSとかTransport層への依存がないらしく、以下のようなAPIを備えるそうです。なかなかスッキリしてて良い感じ。

① Discovery & Advertisement APIs
② Connection APIs
③ Interface APIs
④ Events and Actions APIs
⑤ Security APIs

しかし【IoT用語集】AllJoynとは?を読むと、2017年当時AllJoynはいずれIoTivityに統合される見通しと書いてありました。

【高速化】Windows10の遅さを根本解決!不要サービスを止める方法とを見ると、AllJoynは不要サービスとか言われてるしIoTivityの勝ちということですかね。

You are viewing archived documentation. AllJoyn is no longer supported by Windows 10 IoT.

For questions, alternatives, the app-layer IoT protocol that serves for AllJoyn is the Open Connectivity Foundation. The standard implementation of the OCF spec is Iotivity - Windows support for Iotivity can be found here.

DragonBoardは2016年当時にQualcommが作ったのでAllJoyn推しでした。BSPをちゃんと弄ってないので何とも言えませんが、おそらくAllJoynのAPIが使えるのだと思いますが、今となっては繋ぐ相手が居ないかもですね。

IoTivityのページを見ると、2019年の5月20日にLatestダウンロード(v2.0.1)があるので、まだ進化している雰囲気。今後も動向をウォッチしようと思います。

まとめ

組込Linuxが動くIoT向けCPUボードが乱立しています。dragonboard snapdragon410(Qualcomm)、raspberry pi BCM283x(Broadcom)どちらもスマホでお馴染みのチップベンダ。

Galileo Quark(Intel)もありましたが、いつの間にかディスコンになってました。

あとはZYBO Zynq(Xilinx)、DE0/10 CycloneV(Intel)なんてのもあります。色々安価なボードが出てて面白いですね。

10年ぐらい前はarmadilloあたりが主流だった気がするし、開発環境もYoctoではなくOpenEmbeddedだったり、GNUツールチェーンを自分で探したり。Linuxカーネルも2.6から3に移行する過渡期だったり。基本は変わってないんでしょうけど環境構築周りはすごく進化した感じがします。

今後もウォッチしていきたいです。

 

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ペイヴメント

ペイヴメントのエンジニア塾(当ブログ)では20年以上の経験から得られたプログラミング系ノウハウについてベテランにも満足して頂けるような内容の濃いコンテンツを初心者にも分かりやすい形で日々発信しています。【経歴】ベンチャーのソフトハウスで4年勤務後、精密機器メーカーのソフト開発部門に勤務し今に至ります。

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