【※ 当記事は2020年4月27日時点の情報です】
ペイヴメント(@pavement1234)です。
NXP製マイコンLPCXpresso1104を買ったらマニュアル・開発環境が同梱されていなかった。
開発環境を構築する方法を知りたい。
こんな悩みを解決します
バージョン情報
Windows10 Home(64bit)1903
NXP社のLPCXpresso LPC1104を買ったらマニュアルと開発ツールが付属していなかった
NXP社のLPCXpresso LPC1104っていう古いマイコンボードを買ったんですけど、マニュアルとか開発ツールが付属してなくてちょっと困ってます。
最近はWEBでマニュアルとかツールを入手するのが普通と聞いているんですが、なんだか複雑(昔はCDとかついてたなぁ…。懐かしい)。
過去、NXPはLPCシリーズというマイコンを展開しててLPCXpressoというツールが配布されてたんだけど、2015年にNXPがFreescaleを買収したときにKinetisシリーズというマイコンもサポートすることになったんです。
困ったことにKinetisシリーズはKinetis Design Studioというツールが配布されてるので、NXPとしてはLPCXpressoとKinetis Design Studioの両方サポートしなければならなくなり、LPCシリーズとKinetisシリーズの両方をサポートするMCUXpressoというツールを新しく作りました。そんな経緯があるため汎用的に使いたいならMCUXpressoをお薦めします。
但しMCUXpressoはちょっと複雑で、IDE(開発環境)、SDK(APIとサンプルソフト)、CFG(ピン、動作周波数などの設定)、SEC(セキュリティ設定)を組み合わせて開発する必要があります。一緒にやってみましょう。※SECは今回の記事では触れません。


MCUXpresso IDEのインストール手順
①MCUXpressoの配布ページに行く
ここを開きます。
≫MCUXpresso Integrated Development Environment (IDE)
②「Download」ボタンをクリック
③サインインが求められる ユーザ登録をするため「Register Now」をクリック ※すでに登録済の人は自分のIDでサインインする
<個人で登録するときの記載例>
Full Company Name:Indivisual(個人)
Company’s Primary Business:Other(その他)
Job Description:Other(その他)
Business Title:Indivisual(個人)
Work Phone:+81を付けて電話番号を記入
Prefeffed Distributor(優先販売業者):No Preferences(指定なし)
④IDEをダウンロード
「MCUXpresso IDE」をクリック
License Agreementが出てくるので「I Agree」をクリック。
私の環境はWindowsなので「MCUXpressoIDE_11.1.1_3241.exe」をダウンロード ※自分の環境に合わせてダウンロードしてください。バージョンは適宜UPDATEされると思うのでこの例と違っていても問題ありません。

⑤インストーラをダブルクリック
ダブルクリックします。
「I accept the agreement」を選択し「Next」をクリック。

「Next」をクリック。
「Next」をクリック。
「Next」をクリック。
「Next」をクリック。
「Install」をクリック。
インストール実行中。
途中でドライバのインストールをするか4回聞かれるのですべてインストール。




「Next」をクリック。
「Finish」をクリック。
IDEが立ち上がる。
ファイアウォールの警告が2つ出るので「アクセスを許可する」をクリック。


IDEが起動した。CFG(Config Tools)とSDKをなんとかしなければならないので一旦保留。
MCUXpresso CFG(Config Tools)のインストール手順
①MCUXpresso Config Toolsの配布ページに行く
ここに行きます。
≫MCUXpresso Config Tools – Pins, Clocks, Peripherals
②ダウンロードする
私の環境はWindowsなので「MCUXpresso Config Tools, Windows installer」をダウンロード。※自分の環境に合わせてダウンロードしてください。バージョンは適宜UPDATEされると思うのでこの例と違っていても問題ありません。
License Agreementが出てくるので「I Accept」をクリック。
勝手にダウンロードが始まる。※始まらなかったら「Download」ボタンを押す。
「ファイルを保存」をクリック。
③インストーラをダブルクリックする
「Next」をクリック。
「Next」をクリック。
「I accept the terms in the License Agreement」を選択し「Next」をクリック。
「Next」をクリック。
「Next」をクリック。
「Install」をクリック。
インストール中。
「Finish」をクリック。
Config Toolsが起動した。
このツールの改善に協力してくれ的なメッセージが出たので「OK」をクリック。協力したくないときは「Edit」→「Preferences]からOFFにできるみたいです。
今回NXPの標準ボードであるLPCXpresso LPC1104を使うので「Create a newstandalone configuration for processor, board or kit」を選択して「Next」をクリック。
「Board」をクリック。
NXPの標準ボードであるはずのLPCXpresso LPC1104がリストに存在しません。残念…。念のためSDKビルダーも見てみることにしました。
MCUXpresso SDK(SDK Builder)のページに行く
①MCUXpresso SDK Builderのページに行く
ここに行きます。
②「Select Development Board」をクリック
さっきと似たような画面。嫌な予感がしますが「Boards」をクリック。
全体は表示できていませんが、NXPの標準ボードであるはずのLPCXpresso LPC1104がリストに存在しません。手詰まり。
さて困った…
MCUXpresso概要と当面の開発方法というページに行きつきました。どうも古いNXPのマイコンはSDK、CFGともに未対応とのこと。なんてこった…。でもSDKとCFGを使わずに古いNXPマイコンをMCUXpressoで開発できると読み取れるので、試してみます。
MCUXpresso IDEを起動
①「Create a New Project」をクリック
「Go straight to the Wizard」をクリック。
「Peripheral MCUs」→「LPC1102」→「LPC1104」をクリックすると「LPCXpresso1104」が出てきたのでクリック。この状態で「Next」をクリック。
「C Project」をクリックし「Next」をクリック。
「Project Name」に「test」と入れて「Next」をクリック。
「Next」をクリック。
「Next」をクリック。

「Next」をクリック。

「Create ‘inc’ directory and add to path」をONにして「Finish」をクリック。
プロジェクトが生成されたというメッセージが出るので「OK」で閉じます。
プロジェクトが生成されます。※LPCOpenのプロジェクトがインポートされてますがLEDが点滅するサンプルを試したところエラーが出て止まってしまったので、今回は普通の(LPCOpenがついていない)Cプロジェクトで実験しています。
メニューからこれをクリック。
こんなのが出てくるので「OK」をクリック。
main関数でブレークしました。
まとめ
今回は古いNXPボードLPCXpresso1104を試してみましたが、MCUXpressoのCFG、SDKはサポート外だったので試せませんでした。次回はCFG、SDKがサポートされている新し目のNXPボードFRDM-KL25Zを試してみます。
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