最近はWEBでマニュアルとかツールを入手するのが普通だと思うよ。たしかに昔はCDとかついてたなぁ...。懐かしい。
昔、NXPはLPCシリーズというマイコンを展開しててLPCXpressoというツールが配布されてたんだけど、2015年にNXPがFreescaleを買収したときにKinetisシリーズというマイコンもサポートすることになったんだ。
困ったことにKinetisシリーズはKinetis Design Studioというツールが配布されてるので、NXPとしてはLPCXpressoとKinetis Design Studioの両方サポートしなければならなくなり、LPCシリーズとKinetisシリーズの両方をサポートするMCUXpressoというツールを新しく作ったんだよね。


そんな歴史があったんですね。そうすると私はMCUXpressoを使えばいいんですね。
その通り。但しMCUXpressoはちょっと複雑で、IDE(開発環境)、SDK(APIとサンプルソフト)、CFG(ピン、動作周波数などの設定)、SEC(セキュリティ設定)を組み合わせて開発する必要があるんだ。一緒にやってみようか。※SECは今回の記事では触れません。


ありがとうございました。ぜひ教えてください。
この記事で解決できること
- MCUXpressoを使ったLPCXpresso1104のデバッグ方法がわかる。
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MCUXpresso IDEのインストール手順
①MCUXpressoの配布ページに行く。
ここを開きます。
≫MCUXpresso Integrated Development Environment (IDE)
②「Download」ボタンをクリック。
③サインインが求められる。ユーザ登録をするため「Register Now」をクリック。※すでに登録済の人は自分のIDでサインインする。
<個人で登録するときの記載例>
Full Company Name:Indivisual(個人)
Company's Primary Business:Other(その他)
Job Description:Other(その他)
Business Title:Indivisual(個人)
Work Phone:+81を付けて電話番号を記入
Prefeffed Distributor(優先販売業者):No Preferences(指定なし)
④IDEをダウンロード
「MCUXpresso IDE」をクリック。
License Agreementが出てくるので「I Agree」をクリック。
私の環境はWindowsなので「MCUXpressoIDE_11.1.1_3241.exe」をダウンロード。※自分の環境に合わせてダウンロードしてください。バージョンは適宜UPDATEされると思うのでこの例と違っていても問題ありません。
⑤インストーラをダブルクリック
ダブルクリックします。
「I accept the agreement」を選択し「Next」をクリック。
「Install」をクリック。
インストール実行中。
途中でドライバのインストールをするか4回聞かれるのですべてインストール。
「Next」をクリック。
「Finish」をクリック。
IDEが立ち上がる。
ファイアウォールの警告が2つ出るので「アクセスを許可する」をクリック。
IDEが起動した。CFG(Config Tools)とSDKをなんとかしなければならないので一旦保留。
MCUXpresso CFG(Config Tools)のインストール手順
①MCUXpresso Config Toolsの配布ページに行く。
ここに行く。
≫MCUXpresso Config Tools - Pins, Clocks, Peripherals
②ダウンロードする。
私の環境はWindowsなので「MCUXpresso Config Tools, Windows installer」をダウンロード。※自分の環境に合わせてダウンロードしてください。バージョンは適宜UPDATEされると思うのでこの例と違っていても問題ありません。
License Agreementが出てくるので「I Accept」をクリック。
勝手にダウンロードが始まる。※始まらなかったら「Download」ボタンを押す。
③インストーラをダブルクリックする。
「Next」をクリック。
「I accept the terms in the License Agreement」を選択し「Next」をクリック。
「Next」をクリック。
インストール中。
このツールの改善に協力してくれ的なメッセージが出たので「OK」をクリックした。協力したくないときは「Edit」→「Preferences]からOFFにできるみたい。今回NXPの標準ボードであるLPCXpresso LPC1104を使うので「Create a newstandalone configuration for processor, board or kit」を選択して「Next」をクリック。
NXPの標準ボードであるはずのLPCXpresso LPC1104がリストに存在しない。残念...。念のためSDKビルダーも見てみることにした。
MCUXpresso SDK(SDK Builder)のページに行く
①MCUXpresso SDK Builderのページに行く。
ここに行く。
②「Select Development Board」をクリック
さっきと似たような画面。嫌な予感がするが「Boards」をクリック。
全体は表示できていないが、NXPの標準ボードであるはずのLPCXpresso LPC1104がリストに存在しない。手詰まり。
さて困った…。
MCUXpresso概要と当面の開発方法というページに行きついた。どうも古いNXPのマイコンはSDK、CFGともに未対応とのこと。なんてこった...。でもSDKとCFGを使わずに古いNXPマイコンをMCUXpressoで開発できると読み取れるので、試してみよう。
MCUXpresso IDEを起動
①「Create a New Project」をクリック
「Go straight to the Wizard」をクリック。
「Peripheral MCUs」→「LPC1102」→「LPC1104」をクリックすると「LPCXpresso1104」が出てきたのでクリック。この状態で「Next」をクリック。
「C Project」をクリックし「Next」をクリック。
「Project Name」に「test」と入れて「Next」をクリック。
「Create 'inc' directory and add to path」をONにして「Finish」をクリック。
プロジェクトが生成されたというメッセージが出るので「OK」で閉じる。
プロジェクトが生成される。※LPCOpenのプロジェクトがインポートされてますがLEDが点滅するサンプルを試したところエラーが出て止まってしまったので、今回は普通の(LPCOpenがついていない)Cプロジェクトで実験しています。
まとめ
今回は古いNXPボードLPCXpresso1104を試してみましたが、MCUXpressoのCFG、SDKはサポート外だったので試せませんでした。次回はCFG、SDKがサポートされている新し目のNXPボードFRDM-KL25Zを試してみます。
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