組込/ハードウェア

【電気】USBオシロスコープHantek 6022BEを動かしてみた

【※ 当記事は2020年6月25日時点の情報です】

ペイヴメント(@pavement1234)です。

エンジニア
エンジニア
Hantek 6022BE(USBオシロスコープ)を買ったのですが、
マニュアルが中国語でよくわからない。インストール方法を教えてほしい。

バージョン情報
Windows10 Home(64bit)1903
Visual Studio Code 1.47.0
Java SE Runtime Environment (build 14+36-1461)
Graphviz 2.38
PlantUML 2.13.13

Hantek 6022BE(USBオシロスコープ)のインストール記録です。

筐体タイプのオシロスコープはどんなに安くても3~5万円ぐらいはするのですが、
モニタをPCにすることでそこそこ精度の高いオシロが1万円以下で買えます。
良い時代になりました
3000円ぐらいで買える簡易オシロもありますが、
安ければ安いほど精度が低くなるのでご注意ください
)。

ラズパイを使った電気工作を趣味にする方が増えていますが、
オシロを1つ持っておくと安心だと思います。

外観はこんな感じ

本体はまあまあ大きいです。
8インチタブレットより若干小さい程度。

【前面】

左から、LED、CH1、CH2、校正用信号:1Khz、2V p-p(※1)、GND。

(※1)p-pとはpeak to peakのこと
正弦波交流の最大値と最小値との差

【背面】

左から、USB (PCとの通信&バスパワー)、
USBXI(外部機器と連動させるための通信ポート)

付属のダブルパワーUSBケーブル。
黒:データ転送+電源、赤:電源のみ。

プローブ。
安物だと思うけど私の実力的には十分です。

諸元データをマニュアルから抜粋。

Appendix A: Specification
Specifications Table:

Input
Max. sample rate:Real-time sampling:48MS/s
Channels:2 Channels
Bandwidth:20MHz (-3dB)
Vertical resolution:8 bits/channel
Gain range:20mV~5V/div@x1 probe(20mV,50mV,100mV,200mV, 500mV,1V,2V,5V/div 1,2,5 sequence) 200mV~50V/div@x10 probe 2V~500V/div@x100 probe 20V~5KV/div@x1000 probe
Range:8 divisions
Offset level:+/-4 divisions
Coupling:DC
Offset increments:0.02 div
Impedance:1M ohm
DC accuracy:+/-3%
Max. Input:+/- 5V(Without external attenuation)
Input protection:35Vpk(DC + peak AC < 10kHz)
Display mode:Y-T, X-Y

Timebase
Timebase range:1ns/div~5000s/div(1ns,2ns,5ns,10ns,20ns,50ns,100ns,200ns,500ns,1us,2us,5us,10us,20us,50us,100us,200us,500us, 1ms,2ms,5ms,10ms,20ms,50ms,100ms,200ms,500ms,1s,2s, 5s,10s,20s,50s,100s,200s,500s,1000s,2000s,5000s/div 1,2,5 sequence)
Range:10 divisions
Buffer Size:MAX.1M samples

Trigger
Type:Edge trigger: Rising edge, Falling edge
Mode:Auto, Normal and Single
Autoset:Yes
Range:8 divisions
Trigger level:+/-4 divisions
Settabillity:0.02 div increments

Math
Measurements:Vp-p, Vmax, Vmin, Vmean, Vrms, Vamp, Vtop, Vbase, Vmid,positive overshoot, negative overshoot, cycle mean, cycle RMS, period, frequency, positive pulse width, negative pulse width, rise time (10%~90%), fall time (10%~90%), positive duty cycle, negative duty cycle
Math:Addition, Subtraction, Multiplication, Division
FFT:Rectangular, Hanning, Hamming, Blackman Window

Physical
Interface:Universal Serial Bus(USB 2.0)
Power:No external power source required. Bus-powered from USB
Dimensions:200x120x35(mm)

付属ソフトをインストールするときの注意事項(Windows10の方向け)

付属CDにWindows10のドライバが含まれていません。
付属CDでソフトをインストールするとWin7のドライバがインストールされるため
USB接続してもデバイスが認識せず、
最悪ドライバ削除&インストールし直しになるとこのこと。

ちなみに私は正にこの失敗事例にハマりました。
付属CDを先にインストールしてUSB接続したところデバイスが認識せず
上記のAmazonのコメントを見て
慌ててHantekのサイトからWin10ドライバを落としてきて
インストールし認識させることに成功
(Win7ドライバの削除は要りませんでした)。

インストール手順

まずHantekのページに行って、
Hantek6022BE Driver
のドライバーをダウンロード。

HT6022_Driver.zipがダウンロードされるので
ZIPを展開するとこんな感じに。

Driver for Win10の中はこんな感じ。

Cドライブ直下にHT6022_Driverフォルダを置きます。
つまりC:\HT6022_Driver\Driver for Win10ということ。
次に本体とPCをUSBケーブルで接続すると、
不明なデバイスとして認識されます。

不明なデバイスをダブルクリックし
「ドライバーの更新」をクリック。

「コンピュータを参照してドライバーソフトウェアを検索」をクリック。

「参照」ボタンをクリックし
C:\HT6022_Driver\Driver for Win10フォルダを選択し
「次へ」をクリック。

「インストール」をクリック。

ドライバーがインストールされました。
「閉じる」をクリック。

デバイスマネージャでドライバが認識されます。

日付が1601年1月1日になってたり、
バージョンが0.0.0.0になってるのが若干気になりましたが、
まあいいか。

デバイスを認識すると本体のLEDが赤く点滅します。

インストールCDを読み込みます。

中身はこんな感じ。
「Setup.exe」をダブルクリック。

「Next」をクリック。

「Next」をクリック。

「Next」をクリック。
バージョンはVer1.0.6みたい。

インストール中。

インストール終了。
「Finish」をクリック。

デスクトップにアイコンが生成されます。

プローブを【10X】で減衰させた状態で
オシロ本体に接続しアプリ起動。
LEDが緑点滅になります。


電位は0Vです
CH1のVerticalを1X→10Xにしておきます
(プローブの設定と合わせる)。

Horizontal:Time/DIV=50.00us
Vertical:10V、10X

GNDにクリップを接続し、
キャリブレーション用の端子(2V p-p)にプローブを接続。

分解能が合ってません。

Horizontal:Time/DIV=50.00us
Vertical:10V、10X

「Auto」ボタンをクリック。

分解能が合いました。
縦軸が2メモリ分なので2Vですね。

Horizontal:Time/DIV=500.00us
Vertical:1V、10X

波形が「Over compensated」状態なので。

マイナスドライバーで調節をして。

正しい波形にする必要があります。

マイナスドライバーで調整したら、
いい感じになりました。

まとめ

Windows PCで動作するUSBオシロスコープをご紹介しました。
これをキッカケに電気の世界に踏み込んでみてはいかがでしょうか?

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ペイヴメント
ペイヴメントのエンジニア塾(当ブログ)では20年以上の経験から得られたプログラミング系ノウハウについてベテランにも満足して頂けるような内容の濃いコンテンツを初心者にも分かりやすい形で日々発信しています。【経歴】ベンチャーのソフトハウスで4年勤務後、精密機器メーカーのソフト開発部門に勤務し今に至ります。
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