【※ 当記事は2020年7月2日時点の情報です】
ペイヴメント(@pavement1234)です。
パソコンを無線LANアクセスポイント(SoftAP)にする方法を知りたい。
こんな悩みを解決します。
安全に接続できる無線LANルーターが無い環境(例:公衆Wi-Fiしかない喫茶店など)でパソコン同士を無線LANで直接つなぎたいと思ったことありませんか?
無線LANって親機(アクセスポイント)と子機(ステーション)をつなげて通信するものなんですが、パソコンの無線LANアダプタって普通は子機(ステーション)にしかなれません。ではどうやってつなぐのか?
全ての機種ではありませんが、親機(アクセスポイント)になれる無線LANアダプタがありますので、判別方法と設定手順をお教えします。
パソコンの無線LANアダプターが親機(アクセスポイント)になれるかどうかの判別方法
①デバイスマネージャを開く
Windowsマークを右クリックする。
「デバイスマネージャ」をクリック。
➁デバイスマネージャのメニューから「表示」→「非表示のデバイスの表示」を選ぶ
③「Microsoft Hosted Network Virtual Adapter」があるかどうか見る
「Microsoft Hosted Network Virtual Adapter」があればSoftAPになれます。
【参考】
Intel系の無線LANチップはSoftAPモードに対応していないものがあります。
Intel(R) Wireless-AC 9560
Intel(R) Wireless-AC 9462
Intel(R) Wireless-AC 9461
Intel(R) Wireless-AC 9260
Intel(R) Dual Band Wireless-AC 8265
Intel(R) Dual Band Wireless-AC 3168
Intel(R) Tri-Band Wireless-AC 18260
Intel(R) Dual Band Wireless-AC 8260
Intel(R) Tri-Band Wireless-AC 17265
Intel(R) Dual Band Wireless-AC 7265
Intel(R) Dual Band Wireless-N 7265
Intel(R) Wireless-N 7265
Intel(R) Dual Band Wireless-AC 3165
デバイスマネージャーの「ネットワークアダプター」にあるWirelessデバイスを開くと型番が調べられます。
無線LANアダプターを親機(アクセスポイント)にする手順
①コマンドプロンプトを管理者権限で起動
スタートメニューを開き「cmd」と打ち込むとコマンドプロンプトのアイコンが表示されるので、右クリックし「管理者として実行」をクリック。
②Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapterの有効化
コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行。
> netsh wlan set hostednetwork mode=allow
ホストされたネットワーク モードは許可に設定されています。
③Microsoft Virtual WiFi Miniport AdapterのSSIDの設定
コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行。
> netsh wlan set hostednetwork ssid=PAVEMENT1234_SSID
ホストされたネットワークの SSID が正常に変更されました。
SSIDを設定しないとPCのコンピュータ名がSSIDになってしまいます セキュリティ的にヤバいためSSIDを設定しましょう。
④Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapterのパスワード(Preshared-key)の設定
コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行。
> netsh wlan set hostednetwork key=pavement1234_psk keyusage=persistent
ホストされたネットワークのユーザー キー パスフレーズが正常に変更されました。無線LAN子機(ステーション)から無線LAN親機(アクセスポイント)に接続する際、入力するパスワードを設定します。今回はpavement1234_pskと設定しました。WPA2-PSKなので8文字以上です。
⑤SoftAPのサービス開始
コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行。
> netsh wlan start hostednetwork
「ネットワークと共有センター」→「アダプタの設定変更」の「Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapter」の名前が自分の設定したSSID「PAVEMENT1234_SSID」に変更されていれば設定OKです。
ここまで出来たら、PC、スマホ、タブレットなどから「PAVEMENT1234_SSID」を探し、パスワード「pavement1234_psk」を入力することでつなぐことが出来ます。たとえばPC同志であれば、フォルダ共有でデータの交換ができるようになるので、非常に便利です。
PCを再起動するとSoftAPのサービスが止まってしまうので、再び親機(アクセスポイント)にしたい場合は本手順をもう1度実行してください。
無線LANアダプターを子機(ステーション)に戻す手順
①SoftAPのサービス停止
コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行。
> netsh wlan start stop hostednetwork
②Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapterの無効化
コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行。
> netsh wlan set hostednetwork mode=disallow
これで子機(ステーション)に戻りました。
まとめ
PC同志を無線LANで接続するために、片側をSoftAP(親機)にする手順をご紹介しました。普通は必要ないと思いますが、イザというときに覚えておくと便利ですよ。
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